超常現象をカメラに収めて、その映像でひと山あてたい制作会社のクルーがどんどんとんでもないことになっていくPOVホラー！
※シーズン１を全部見ました。これを見ようとしたきっかけがこの４話目だったので、代表してこの花子さん回にレビューします。
白石晃士作品は貞子vs伽耶子しか見てなかったのですが、このシリーズがこの監督の真髄ですね。正直どハマりしました。知るのが遅すぎた〜。呪いのビデオシリーズ調のPOVで、その呪いのビデオのルーツを探る、ていうシチュエーションなんだけれど、このシリーズは、本当に魅力を伝えるのが「見て！」としか言えない。人によっては「最初から最後までスベりっぱなしじゃん」て思う人もいるかもしれない危うさとチープさがあるんだけど、自分が好きなのは映画作りにおける奔放と自由。
白い紙を渡されて、何かそこに自分の好きな世界を自由に描いてみてよ、と言われて、いつから自分たちはそこに何も書けなくなってしまったんだろう、とも思わされるくらい、「作りたいもの」を何の忖度もなく描いている。これがこのシリーズの一番の良さだと感じた。特にこの花子さん回は撮影手法も込みで、世界に評価されても良いのではないだろうか、とも思わされた。こんな形で映画作るスピリットに感服。
心霊とかJホラー苦手ていう人にも「違うの！これは違うの！でも、１から見て！」としか言えない、ある意味MCUとかに匹敵する一大抒情詩になっている。もう俺たちは工藤と市川と田代に夢中。彼らが次の劇場版でもどんな世界に俺たちを連れていってくれるのか、ワクワクしかしない。コワすぎ好きな人たちで飲みたくなる、そんな素敵なアメージングストーリーだぜ！損はさせない、とも言い切れない感じの愛嬌も、また素敵なのよね。
