がぶりえる

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さんのがぶりえるのレビュー・感想・評価

4.4
腰抜けた

面白すぎる。どうしたコワすぎ?今回凄くない!?あれ?今回はちゃんと万人受けするんじゃないか?ってくらいシリーズ過去作に比べて脚本の完成度が高い。まさかこんな所でタイムループを仕掛けてくるとは...白石晃士はやっぱり天才だな。このシリーズはどれもめちゃくちゃ馬鹿げてるけど、そのバカバカしさを本気でやってくるから愛を感じるし、虜になる。

シリーズももう四作目。工藤、田代、市川3人のキャラもだいぶ固まってきた。シリーズずっと一貫してキャラが立ってるのってやっぱり大事だよな。気性の荒いガサツなディレクター工藤と、工藤のパワハラの1番の被害者市川と、工藤のパワハラの2番目の被害者田代。回を重ねるごとに市川が工藤味を帯びてきてるとことか細かくて面白い。人間模様を持ち込んではいけない、というホラー映画のタブーに真正面から切り込んでいく面白さ。

「ここからはノーカットでお送りします。」から劇的に面白くなる。この低予算感満載のシリーズでこれほど高級で新鮮なタイムループが見れるとは!時間の行き来と場所の行き来を巧みに利用した後半のストーリー展開が本当に見事。予算がなくてもアイディアさえあればこういう面白いホラー映画が撮れるんだなって思った。
ラストでちゃんと友情ドラマとしての鮮やかな締めくくりをするところも良い。あの2人の熱い抱擁凄くいいシーン。でも実際は、時間は巻き戻せないし、過去もやり直せないからこそ、ここぞという時に伝えるべきことを相手に伝えるのって大事だよな。