ウォッチメンのあんへるのレビュー・感想・評価

アメコミ風だけど、思った以上に暗くて考えさせられる作品。

この世界観、たぶん嫌いな人には全く受け付けない類だと思うけど、逆に好きな人はトコトン好きな筈。もちろん自分は後者ですけど。

鬱展開とまではいかないけど、登場人物はそれぞれの“正義”を持っていて、でもそれは決して相容れないもの故の対立という、悲しく残酷な現実が描かれている。

“正義”と“悪”の概念、何が正しくて何が間違いなのかを考えさせられる。難解だがリアリティのある深いストーリー

登場キャラもそれぞれ魅力的で、その中でも特に“ロールシャッハ”がカッコいい。
ダークヒーローともまた違い、敵に容赦しないところや風貌も含めてむしろ悪人だろ!とも思う。でも自分の中の“正義”という信念は絶対にブレない妥協しない男。

ラストは後味悪いというか、哀しいけど誰も悪くないし…仕方ないよねって感じの少しモヤモヤした終わり方。
でもこの感じ嫌いじゃないんだよなぁ〜

ちょいグロちょいエロ有りの大人のヒーロー物ってトコかな。
まぁあくまで作風的に万人受けはしなそうだけど、自分にはハマった作品だった。