こたつむり

たまもののこたつむりのレビュー・感想・評価

たまもの(2004年製作の映画)
2.0
♪ 猟奇的なキスを私にして
  最後まで離さないで

酷評はしたくないんです。
何が面白いかなんて千差万別。
僕が「面白い!」と思う部分が他人に刺さらないこともあれば、その逆もあるわけで。出来ることなら褒めて褒めて褒めちぎるのが理想の感想なんです。

でもねえ。
それ以上に口を噤めないんですよねえ。
それに嘘もつけないんですよねえ。つまらないものを、さも面白いかのように書くのも無理。そんな自分にウソをつくようなことは出来ないんです。

だから、書きますね。

本作はつまらなかったです。

やたらとエロい場面が多くて。
ムラムラとさせる部分も多いんですけど。
これって映画じゃなくてアダルトビデオなのでは…?なんて思ってしまったんです。

確かにエロ漫画の分野においても。
一般層に訴求できる作品が埋もれていることもある、というウワサです。僕は詳しくないんで具体例は挙げられないんですが。一般紙に描いている作家さんでもエロ系出身って結構いますよね。僕は知りませんけど。

だから、本作もエロの中で芸術映画を目指した!
…のかもしれないんですけどぉ。
題材も物語も見慣れた感じだしぃ。
エロの部分だけが突き抜けているしぃ。
着地点も予想できちゃったしぃ。ぶっちゃけぇ、面白くなかったんですぅ。

ただ、本作の見どころは林由美香さん。
思うに、創作意欲を掻き立てる女優さんなんでしょうね。だから、本作は彼女ありきの作品。30代なのに10代のような雰囲気を出す…なんて挑戦的な姿勢は評価したいと思います。

まあ、そんなわけで。
やるせないエロを観たい人に向けた物語。
鑑賞後に知りましたが、エロの部分は“リアリティ”に拘ったらしいですよ。具体的にナニがアレとかは書けませんけど。僕はそちら方面に詳しくないんで。

エロで大切なのは匂いと…音ですよねえ。
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