たまものの作品情報・感想・評価

「たまもの」に投稿された感想・評価

10代の時ポルノ映画だと気付かず借りて観たこの映画を今観たらどう思うのかと思って。
そういやこんな映画だったなと。あの部屋の雰囲気の記憶は鮮明に覚えていて再確認したけどやっぱりそのままだった。印象深い証拠なのだろうか。
あと弁当を作っているシーン、食べてるシーンもなんだか良い。
結構無茶苦茶な感じもするんだけど、ほとんど喋らない彼女の表情を見ると言葉は要らないなと思えた。ロマン。
不思議な映画。
shitpie

shitpieの感想・評価

3.5
撮影当時、33か34歳の林由美香のあどけない顔(三白眼が実にパワフル)、四肢がすっとのびたやせたからだ、わずかに膨らんだ乳房のアンバランスな少女性--無垢なる少女的な純潔と不純とのあわいで、『たまもの』はぐらぐらと不安定な場所に立っている。とにかく林由美香を見るための『たまもの』だが、性交の描写がすごくいい。本番行為をそのまま撮影したというセックスシーンは、AVであれば女性のからだが見えるよう、どの体位でも女優と接合した男優のからだはちょうど直角になるのだが、『たまもの』においては男と女はからだを重ねてひっつきあわせ、ぐちゃぐちゃと口づけをしながら交わっている。しかもそのくっつきかたは、なにかを見せたりなにかを隠すためでなく、ただセックスしているからくっついているのだ。林由美香が悶絶する表情、そして特に印象的だったのがラブホテルの中途半端な大きさのベッドの端からセックス中の林の頭がずり落ちそうになっているショットで、こういった性交の描写はリアルを超えたなにかである。コンビニエンスストアのドアの「銚子愛宕店」という表示からおそらく千葉で撮影されたと思われるが、ロケハンもいい。さびれた防波堤、廃れたボウリング場、ボロいアパート--林やさえない助演俳優なちとともに、妙な説得力を映画に与えている。コント的なスーパーリアリズムとリアリズムに引き裂かれながら、『たまもの』はなにものにも変えがたい魅力を放っている。
りく

りくの感想・評価

3.9
世の中を何とか生きてる人たちを捉えてる。まるでファンタジーのような映像なのに、いっつも切なく感じさせる。
林由美香演じる愛子は、何にも喋らない。なのに、すぐに観てる側はキャラクターを理解する。すごい演技・演出だ。

ピンク映画というのは制約の中成り立つ。そのセックスが、2人の関係をしっかりと構築するから凄い。低予算だからこそ見栄えは貧乏臭いが、それが生々しくて、幻想的な海岸シーンと絶妙なマッチングを成立させる。

結末が途中から読めてしまうのが、逆に寂しくて良かったなぁ。
無口なヒロインがラストで言葉を発すると、止まっていた時間が動き出し映画に明かりが灯る。
ラジュテに通ずる表現。
林由美香がいい!
初日の舞台挨拶をイタリア旅行で欠席しちゃうようなところも含めてかわいい笑
セリフがない代わりに身振り手振りで全身を使って表現する様子がすごく魅力的。

ピンク映画っていうだけで敬遠されがちかもしれないけど、結構好きな作品だった。
林由美香の作品もっと見てみたいな。
顔を黒く塗った男の「ストライク、一発」が忘れられない
C

Cの感想・評価

3.6
最初、なんか腹立つ女だなあと思ってたけど、あのお弁当の可愛さからきゅんと来てしまい、そこから不器用で健気なアイコに感情移入してしまった。切ない
セックスシーンでなぜか泣けてくる…擬似だと思ってたけど本番なのかあ
ラストがちょっと理解出来なかった
DVDで鑑賞

映画評論家の柳下毅一郎が絶賛していたので観てみた。リアルタイム世代ではないので思い入れはないが、林由美香は結構有名なAV女優らしい。ほとんど喋らない女性の役を演じていたのだけれど、あざとい可愛さがあって最高。恋人のためにお弁当作る場面では萌え死んだ。ボウリングのボールが顔になったりする演出も面白かったが特別惹かれるものはなかった。クソどうでもいいけど、ポルノ映画とAVの最大の違いって性交をする場にあるのではないかと思った。なぜなら...(長くなりそうなので割愛
tjr

tjrの感想・評価

3.7
切ない!
銚子の浜辺で転倒しコンビニから駆け出しボーリングに興じる林由美香さんが当時30半ばと思えぬほど愛らしい。女囚さそり並みに言葉を発しないのも効いてる。
部屋のストライク男もそうだが郵便局の面々が皆イかれてて楽しい(あの飲み屋は何なんだ)。

このレビューはネタバレを含みます

8月20日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『たまもの』('04/いまおかしんじ)も観た。とてもよかった。けどうまく抱いた感想を言語化できない。まだいまおか作品はそんなに数は観てないけれども、独特のキューっと胸を締め付けられるような観後感は共通している。
posted at 23:23:41

8月20日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『たまもの』 まず、ひょっとするとこの映画の元ネタって、キム・ギドク監督の『悪い男』かもしれないと思った。この映画の翌年にお亡くなりになった林由美香さんが主演しているのだが、喘ぎ声以外しゃべらない彼女の設定は通じるものがある。
posted at 23:25:24

8月20日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『たまもの』 で、その林由美香さんは声を出さない代わりにほぼ身振り手振りで表現するけど、その様がたまらなくキュート。撮影時に30超えていたと思えないくらいに。逆に言えば、その様子は一種の幼児性を連想させ、背徳感すら覚える。
posted at 23:26:37

8月20日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『たまもの』 コメディ的な要素もあるけど、着地は意外と凄惨なところに落ち着くのも特徴かもしれない。尽くして尽くして、それが叶わなくて、けれども表現することが出来ない彼女にはそこしか行きつくところがなかった、という悲しみを称えた一種の解放感。
posted at 23:28:46

8月20日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『たまもの』 あー、うまく言葉に出来ない。誰かこの感覚を言語化してほしい。そんなわけでオススメです。
posted at 23:30:01
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