知的障がい者の父親とその娘の物語というとす、やはりアイアムサムを思い出すが、まさにインド版アイアムサムといった内容。
物語は父クリシュナが街を彷徨う場面から始まり、その後、どうしてそうなったのかが回想シーンとして語られていく。
この映画はとにかく父と娘を演じた2人がよかった。
法廷で2人が再会したシーンは特に素晴らしかった。
突然歌い踊りだしたり派手なアクションが始まったりという、お決まりのインド映画とは違うと謳われていたが、控えめながらも歌や踊りはちゃんと入っていて、やっぱり民族性なんだなぁと思った(笑)
でもそれも映画の雰囲気に合っていたし、クリシュナとニラーの手遊び歌は、全てを見た後に思い出すとそれだけで涙が出てくる。
父と娘の絆をとても丁寧に描いているので、物語に深みが出て、ラストシーンもとても心に残った。