野獣死すべしのわたがしのレビュー・感想・評価

　松田優作の所作、表情、声色、どこをどう切り取っても「日常にひっそり潜む狂人」のリアリティに満ちてる。序盤のレコード聴くだけのシーンで「ああ、この人めちゃくちゃヤバい人なんだろうなあ」と思えるという
　そんな潜在的狂人がマジの狂人になるまでの話、緩急心地良い演出で最後まで魅せ切るのかと思いきやクライマックス～最後で映画そのものまでもが狂ってしまう感じ。"狂ってる"って何なんでしょうね。あと小林麻美の狂ったような美しさ