めしいらず

あの頃、君を追いかけたのめしいらずのレビュー・感想・評価

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)
3.9
ベタだ。ベッタベタだ。ツッコミどころもある。でも。ありかなしかで言うならあり。大ありだ。否。むしろ大好きだ。ナメてかかったら返り討ちもいいとこ。焦れったく少しずつ距離を縮める二人の初恋とおバカ仲間達との青春の日々。その始まりから終焉まで。あの時勇気を出して大事な一言を告げていたら。気持ちは互いに隠せていないのに。青春に付きものの後悔をベタに言うと”甘酸っぱい”。ベタだと油断していたら何だあのラストの新郎への狼藉は。ベタとは程遠いオリジナリティあふれるこの映画のハイライト。溜め込んだ思いの丈の噴出だ。その後回想での伏線の回収と相まって、笑いながら観ている筈なのに、同時に涙も出てしまうじゃないか!

男は幼稚でおバカなことをやっている時にこそ光り輝く生き物なのだ。男は何と言われようともポニーテールが好きなのだ(でもツインテールは嫌い)。終盤まではよく出来た青春映画。終盤までをひっくるめると傑出した青春映画。お見事。
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