韓国の犯罪映画は、本当に面白い。
悪人が出てくると、つらがまえからして画になる。
三者三様、潜入捜査官とその上司と、犯罪組織の品のない幹部。敵役も、長いものに巻かれる者たちも、みないい。
日本の『仁義なき戦い』にも同じような構図はあるが、主役の菅原文太は、からっと明るいし、金子信夫はコミカルだし、乾いていない。
が、韓国ものは徹底してシビアだ。
そこが魅力になる。
拷問の描写など、見るのが辛いところもあるが面白い。
しかし、チョン・チョンのチンピラぶりは『傷だらけの天使』の頃のショーケン(萩原健一)みたいで、思わず感情移入してしまった。
青春映画としても泣ける展開になるのも凄い。