FutosiSaito

新しき世界のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

新しき世界(2013年製作の映画)
3.9
 韓国の犯罪映画は、本当に面白い。
 悪人が出てくると、つらがまえからして画になる。
 三者三様、潜入捜査官とその上司と、犯罪組織の品のない幹部。敵役も、長いものに巻かれる者たちも、みないい。
 日本の『仁義なき戦い』にも同じような構図はあるが、主役の菅原文太は、からっと明るいし、金子信夫はコミカルだし、乾いていない。
 が、韓国ものは徹底してシビアだ。
 そこが魅力になる。
 拷問の描写など、見るのが辛いところもあるが面白い。
 しかし、チョン・チョンのチンピラぶりは『傷だらけの天使』の頃のショーケン(萩原健一)みたいで、思わず感情移入してしまった。
 青春映画としても泣ける展開になるのも凄い。
 
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