YAZ

ゲームの規則のYAZのレビュー・感想・評価

ゲームの規則(1939年製作の映画)
4.3
ジャン・ルノワール観る
評判の良さ分らずでまた観るです

恋愛をゲームの様に楽しむ社交界
の面々とゲーム(遊び)で済ませら
れない飛行士の悲喜劇。
ルールあってのゲーム

とても面白かった
ルノワール本人が飛行士の友人として
物語動かす狂言回しの役目やってますが
最後の方でやや無理矢理動かした感は
あるけど監督自らドラマに入りこんで
劇中の人物を動かしてる風な面白さ

二つの誤解

ルノワールと言えば「人間賛歌」とよく
言われますけど本作も賛歌かどうかは
ともかく人間だからこその誤った思い込
みから生まれた物語で幕を閉じる。
ルールを厳格に守る非人間であればどち
らも誤ることなく別な結末に成っていた
のではないでしょうか。
人間大好きルノワールであります

社交界への皮肉は結末の伏線にもなって
るサイレント風ドタバタ劇。
社交界の人でない彼らのドタバタが人間
的ではあるのは言うまでもないかと

そこまで複雑な恋愛関係でないけどそこ
から外れると何が何やらで終わりそうな
気はしますが今回は付いて行けたよう

飛行士と言えばロメール「飛行士の妻」
が頭に浮かぶです

11/220
YAZ

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