スティーヴン・ソダーバーグ監督作。鬱の患者と新薬の服用、その副作用による？ 犯罪を巡るミステリ。
新薬の副作用からか、夢遊病状態で殺人を犯した患者と、薬を処方した医師。
責任を問われた医師が真相を追求するも、追い詰められていく様子にハラハラ！
鬱の患者役のルーニー・マーラがとにかく綺麗だった！ うっとり。
精神科医役ジュード・ロウはひたすら責められ追い詰められていく。逆転できるのかドキドキ。
前半、登場人物の背景や新薬お試しの事情を丁寧に描いていたぶん、わかりやすかったけれどミステリー的な意味での面白さが出てくるまで時間がかかる印象。
殺人事件が起きてからは一気に引き込まれた。（そしてチャニング・テイタムそういう役柄か、可哀想に…）
他の方のレビューにもある通り、女性って怖い。そして、何なら人間が怖い…と思える作品だった。（まあいろいろ無自覚な男性も怖いんですが）
自分のために他人を平気で踏みつけにしようとしているわけだから、ラストはある意味、因果応報と言えるかな。
【追記 2023.4.16】
ジュード・ロウの出演作を追いかけていて再鑑賞したので追記。
様々な人間の普段は見せない側面が、話が進むにつれてじわじわ滲み出てくる今作。
ジュード・ロウの演じた役は、仕事も家庭も大事にしているのに、1人の患者に親身になったことで日常の歯車が狂っていく役で、ある意味一番不憫。
よく演じている、色気や恋愛沙汰で執着される役とはまた違う立ち位置なのが新鮮で良かった。
始まりと終わりで立場がガラリと変わってしまうけれど、そこを大袈裟ではなくリアルに見せられるのが丁寧な演技の賜物だよなあ、と思った。
