ぼぶ

キャプテン・フィリップスのぼぶのレビュー・感想・評価

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)
3.8
非武装の貿易船が、ソマリア海域でソマリアの海賊に襲われる。そして船を船員を貨物を守るため、船長は人質となり救命艇で海賊らと海へ出ることに…な、お話。

実話ベースで、終始刻々と違った緊迫感を保ちながら展開していくヒリヒリとした海洋ストーリーは、見るものを釘付けにすると思う。
幅のある見せ方をするトム・ハンクスの演技は相変わらず素晴らしくて、凛とした機転も利く船長としての立ち振る舞いはもちろん、君はまだ少年だろと人間味を出す部分や、特に救出されてからのショック状態をかなり上手く演じていた。

ソマリアの海賊たちもあくまで実行犯は末端に過ぎなく、儲かるのは将軍であり…だからこそ富は分配されることなく重度の貧困は加速していく…という背景はあるのだが、だからといって海賊行為は正当化されるものではない。(本作では、またその海賊を、圧倒的な武力でぶち抜くアメリカ海軍やSEALが出てくるから物議をかもすのだけど。笑

海賊たちもキャラが立っていて、良い意味で低脳な感じや、ガリガリだったり目が血走っていたり、クサをキメてたりと、役作りが仕上がっていて、良い助演であった。

非武装の中、船長はよく戦ったと思うし、逆に訓練を受けた軍隊とかはさすがの戦闘力でした。

何より2010年にはまた海に戻ったというフィリップ船長には、脱帽。
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