シャトニーニ

リンカーン/秘密の書のシャトニーニのレビュー・感想・評価

リンカーン/秘密の書(2012年製作の映画)
3.4
「これが、俺達の、鬼滅の刃だッ!」その② 〜無限列車編〜

先日、鬼滅の刃の映画を見にいきました。
親戚の子供に毎巻コミックを贈っていたのでしれっと読んでいましたが、まさかここまで流行るとは。
レビューの前に、鬼滅の刃にそっくりな映画をもう一本。今度こそ鬼滅の刃ですよ?「リンカーン/秘密の書」。(出だしから裏切っていくスタイル)

その昔、ゲティスバーグ宣言と奴隷解放で有名な、リンカーン大統領は吸血鬼ハンターだったッ!?というトンデモ映画。
幼き日にヴァンパイアによって母を失い、虐げられる奴隷に心を痛めたエイブラハムは成人後、謎の男に窮地を救われる。ノウハウを学んだ彼は、吸血鬼狩りに繰り出し、やがて合衆国全体を変えようと思い立つ.....
うーん、この映画、真面目にブッ飛んでいやがります。

吸血鬼には銀が効く、あれ?それは狼男の弱点じゃ。。。とツッコミが止まりませんがなんのその、スタッフも脚本家も脳筋しかいなさそう。USA脳ってやつなのか

吸血鬼狩りのメインウエポン、これぞ鬼滅の刃、というか斧!
この建国スピリット溢れる武器を用い、リンカーン自慢の怪力で吸血鬼の首を狩ってたそうで、とどのつまりパワー系大統領だったのです。まぁ真っ赤なウソでしょうけど。。。
終盤の列車のうえで戦う描写がすごい好き。あー、これがウワサの無限列車ねッ(たぶん違う)

キャスティングはベンジャミン・ウォーカー(「父親たちの星条旗」など)とドミニク・クーパー。覚えにくい顔で史劇にはぴったり。


ティム・バートン製作らしくもバートン味は薄いです、微妙に友情モノ。アメリカのふるーい歴史ドラマをメタに固めたものだと思えば。

銀の呼吸ッ!