カフカのオテサーネク

渇き。のカフカのオテサーネクのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
5.0
ダイワハウス役所広司が「クソが❗」と「ぶっ殺す❗」の語彙しか持たず、『男は殴って女は犯す(漫画シマウマの名言)』を地で行くアル中クソ悪徳刑事(実際は刑事もクビになってる)を演じるとっても楽しい映画。

「劇薬エンターテイメント」とは良く言ったもので昨今の毒にも薬にもならない青春邦画が多い中、『どうせ今のガキどもの青春なんてこんなもんだよ❗』と言わんばかりの悪趣味なDQNパーティーシーンも最高だった。
(ダメ押しにそこでかかる曲がでんぱ組.incの中でもアップテンポな「でんでんぱっしょん」だから、いけ好かない若者たちのバカなどんちゃん騒ぎ感がマンマンだったのも中島監督の悪意を感じる)

全編通して主人公はクズ以外の何者でもないから『主人公は品行方正な善人じゃなきゃ嫌』って人は見ないことをオススメします。

逆にキチガイ親父が行く先々で物を壊し、人を傷付け、ボコボコされて裏社会の闇に飲まれていくノワールが見たい人にオススメです。

…にしても役所広司にあのダイワハウスみたいな薄ぼんやりしたCMぶつけんの、意地悪いなぁ…