emily

愛の渦のemilyのネタバレレビュー・内容・結末

愛の渦(2013年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

秘密のクラブで秘密の乱行パーティが行われている。そこに集まった8人。ニート、フリーター、サラリーマン、童貞、大学生、OL、保育士、ピアスだらけの人。共通点は性なる欲望。そこでいろんな駆け引きあったり、会話だったり、途中カップルが加わったり、現実離れしたところでも、以外とリアルな会話してたり。そこでニートの男が女子大生に恋心を抱くようになってく。

乱行パーティそのものの行為より会話の展開は非常にリアリティがあって、徐々に本音が出てきてぶつかり合う様がこっけいでユーモアもある。

この作品の好きなところは朝がきて現実に戻っていく様子もしっかり描かれていることだ。バーテンダーとのやりとりもしかり、やはり最高に響いたのは、無職と女子大学生がその後再開するシーンだ。

無職の男はあそこにいたのが本当の自分という。大学生の女性はあそこにいたのは本当の自分ではないという。女は現実をしっかり生きて、男はまだ何もなく行き来してる。たったこれだけの会話をためにこの映画を観てよかったって思える。

虚しい毎日でも孤独でもみんな一生懸命いきてる。夢は夢で区切りをつけないといけない。現実を、しっかり生きてるからこそ夢もまた輝く。

まるで映画館が明るくなって観客も現実も戻っていくように。
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