本当に子供の頃観た映画。
今観ると印象が変わるかと思ったけど、いい意味でそんなこともなく。
当時の撮影技術でのチープさは如何ともしがたいけど、そこはイメージで補完できる。
ホラーの鉄則で、イチャつこうとする男女が早い段階で襲われたり、足や服が引っかかって逃げられないとかがあって微笑ましい。
ただ今見てもやっぱり釈然としないのが、ホラーでは真っ先に殺されるはずの調子に乗った不良青年が、死なないどころかヒーローだということだ。
その意外性はおもしろくもあるのだけど、それはまだいいとしても、最終的にヒロインと恋仲になるのは出来すぎ。そんなうまく行くかっての。イケメンでもないから余計に。
母親がわざわざ着せた上着がドアに挟まって逃げ遅れたり、壊れた橋から落ちる冒頭シーンが後のジャンプにつながったり、スキー場で潤っている街だという設定がラストで決め手になったり、うまいことやろうといろいろ考えてある。
そんな驚くことではなかったけど、子供の頃はそこまで考えなかったから、改めて見てよかった。
最新映像技術を駆使してリメイクしたら結構いいと思う。
