saco

her/世界でひとつの彼女のsacoのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.0
以前見た『ラースと、その彼女』のビアンカがOsに替わったような、シャイな男の純粋な恋愛物語かと思ってみたら、なんか、愛の哲学書を紐解いているような話でした。
シーン毎にだれかかれの側に立って複雑な気持ちにが湧きました。
なんとも言い難い…

無償の愛という言葉も出てきましたが、それは少し当てはまらないなぁ。
サマンサがその他大勢のものでもあると言うことが解ったときの、気持ちの整理は、いくらなんと言われても生身の感情では受け入れがたいし、今までのふたりの関係を根底からくつがえすくらい、いちばん釈然としなかったところですが、だからといって、それまでに深く愛した気持ちも真実で、だから彼の痛みは想像がつきました。


う~ん、とりあえず、中盤で、
女友達が「何て事ない!人生は短い、思いのままに楽しめばいいのよ」といった言葉は、速攻頷けました。なんにおいても、時に楽天的な思考は自分を助けてくれると思います。

離婚した妻への最後のメール、清々しいくてとても良かったです。

テレホンセックスとどこが違う、と問われれば一瞬答えに窮する感じも無きにしもあらず、かな。

なんとも変わった映画でした。
saco

saco