叛逆の物語。世界という「システム」への叛逆。自己犠牲を是とする秩序への叛逆。どこまでも優しくてあまりにも繊細すぎる人たちへの叛逆。テレビシリーズである意味丸く終わったにも拘わらず、それをひっくり返すための2時間。いくらキュウべぇが酷いといえ、まどかが全ての原罪を引き受けることが果たして良いことなのか、未成年を危険とわかっている場所に送り出した母親を美談にしてはならないのではないかと思っていたところだったので、今回の展開は受け入れやすいものであった。ただある意味めっちゃ途中で終わっている作品でもあるので、評価はワルプルギスの廻天を見るまで保留の方がいいのかもしれない。