Rickさんの映画レビュー・感想・評価

Rick

Rick

その名にちなんで(2006年製作の映画)

4.1

たとえ好きになれない名前だったとしても、ひょっとしたことで好きになることがある。そこには親の思いや人生が込められているのかもしれない。
祖国を離れ、異国で少しずつ夫のことを知っていき、子供もできて夫婦
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ローマ法王になる日まで(2015年製作の映画)

4.0

軍事政権による弾圧、民主化後の開発問題、時代の大波に翻弄されながらも人々を救うことを希求し続ける。
弾圧を受けるも、表立って抵抗できずにいたアルゼンチンのカトリック教会。ベルゴリオ神父はその中でも信仰
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.9

悪を見逃すことが出来ないダイアナにとって、人の行う無意味な戦争は軍神アレスのせいと信じたい。争いをなくすためには人の善意を信じる。
ガル姐さんはハマり役やし、こればっかりは換えが効かないキャラクターに
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アミスタッド(1997年製作の映画)

4.5

アミスタッド号の奴隷蜂起に対する裁判をきっかけに、アメリカを二分するほどの論争が巻き起こる。これが大きくなり、『リンカーン』の時代へ続くのかと思うと少し感慨深い。
全ての人の同等の権利と自由を保障する
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あなたがいてこそ(2010年製作の映画)

4.5

自転車は喋るし、初っ端から車は空を舞う。特に理由もなく...。
家に入ったが最後、出たら殺される極限状態。全体的にはコメディ全開にもかかわらず、よく考えるとめちゃくちゃ怖い。敷居という舞台の中心が殊更
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落下の王国(2006年製作の映画)

3.9

お話を語ること、物語を作ること、いくら荒唐無稽なものであったとしても、それに救われる者は必ずいる。現実ではハッピーエンドに進むことがないものだとしても、物語にはハッピーエンドにしてしまえる力がある。>>続きを読む

バルフィ!人生に唄えば(2012年製作の映画)

4.5

バルフィと出会い、過ごした人々の口から彼について語られる。バルフィ自身は口がきけず、自ら言葉を発することはないが、その代わり全身で感情を表す。
声を出さずとも感情を伝えることができるメディアが映画であ
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モンスーン・ウェディング(2001年製作の映画)

4.8

長女の結婚式を機に、世界中のあちこちから集まった親戚一同。それぞれに様々な過去があり、それが次第に明るみに出始める。
重圧に耐えながらも家族の幸せを第一に考え誠実であろうとする父、結婚を控えながらも以
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.3

17歳という多感な時期。大人でも子供でもない、意思や人格を持った1人の人間。抑圧すること教化すること、そこにきっと意味はなく、正解すらきっとない。
権威というものを盲信することは、自分で考えることを止
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マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

4.1

スパイダーマンは少し間違えたら「ハエ男」になっていたと言われているが、これはまさしくハエがヒーロー。大切な人を守るため戦う姿はどんな姿であってもかっこいいものだ。ミュージカルシーンで泣きそうになったの>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.0

9.11以降アメリカでは最悪の爆破テロであるボストンマラソン爆弾テロ事件。日本においてもその事件当時の映像は幾度となく流され、その後の経過も比較的報道されていたように感じる。
しかし壮絶な銃撃戦は知り
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.2

ほとんどBGMもない普通の世界。ちょっとしたきっかけから、それぞれの生活が少しだけ変わる。色づくわけでもないし、大きな変化があるわけでもない。ただ、それでも生きていることは優しいことだと感じられる。>>続きを読む

エブリシング(2017年製作の映画)

4.5

恋は人を狂わせるのかもしれない。たとえ危険とわかっていても、死ぬことになろうとも、一歩を踏み出さずにはいられない。
人と出会って新しい世界が広がる。everything.everything

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.3

場所には記憶が付きまとう。思い出したくもないような記憶ならば尚更。
今では普通に生活できていても、どこか安定していない心情。その得も言われぬ不安定さは安易に解決なんてできない。しかし、何か些細なことな
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

のちのイギリスにとって「ダンケルクスピリット」と呼ばれる国民的アイデンティティを生み出すほど大きな影響を与えたダンケルク撤退戦。数々の映画や小説でその断片を伺うことができる。
100分の間ほとんど無言
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

5.0

魂を揺さぶるような音楽に合わせ、目の前で神話がまさしく生まれくる場面に遭遇するような映画体験。過去と現在全てが呼応し、物語は円環となる。
登場人物全員に熱すぎるほどの血が流れているため、好きになれない
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.9

バーフバリ!バーフバリ!
これぞまさしく英雄譚、いや神バーフバリの物語!最強の映画叙事詩!チャリオット!剣!老兵!!伝説が生まれそして子へと引き継がれていく。
王とはなんぞや。
「100人の敵の首を切
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.7

どうしようもない袋小路の中で、それでも人間の尊厳を保ったまま生きていこうとする。国の制度は誰のため、手続きは何のために。

日の名残り(1993年製作の映画)

4.4

誰しもが、輝かしい「あの頃」に思いを馳せ、懐かしみ、また悔悟することがあろう。時代遅れになってしまった紳士像、完璧な執事として品格を追い求めてきたスティーブンスが、そのプロ性故に犯してきた失敗を後悔し>>続きを読む

小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

4.5

なるほどあくまで「easyA」であって、「小悪魔」でも「なぜモテる?」でもない...。
見栄のためについた嘘がかなりの大ごとになっていくが、全編を青春映画のテイストでハイテンションながらも優しく主人公
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.2

空気感はすごく良い。
ただ原作を読んだ後だと、どうしてもノイズと感じてしまうところが多くあるように思えた。全体的にダイジェスト版のようになっていて、キャシーとトミーの関係に大きく焦点を当てて、ルースと
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サンタクロースになった少年(2007年製作の映画)

3.5

ユリウス暦のクリスマスが近いので、クリスマス映画を鑑賞。
1時間ちょっとの小品で、孤児の少年がいかにして「サンタ」となったかを描いていて、本当に純粋で心温まる。
一本の映画の中でこれほど「hyvää
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

4.4

前作に比べ恐ろしいほど映像技術も進歩しており、空を飛んでいるシーンだけでも高揚感がとてつもないことになる。「For the dancing and the dreaming」はやはり名曲...。
だん
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戦火のナージャ(2010年製作の映画)

3.9

「太陽に灼かれて」第2弾。
題名の割にナージャはほぼ出てこず、コトフを中心に話が回っていく。時系列もゴチャッとしていて位置関係的にわかりづらいところもあるが、そこはなんとなくでも良いかと...。意外と
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.1

非常にキャラがしっかりと描かれていて、皆息づいている感じがあった。試合の時の緊迫感はとてつもないもので、競技かるたの面白さが門外漢にも伝わるようになっていて、漫画とは違った映画ならではのアプローチも効>>続きを読む

レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

4.2

バットマンの中核をなす「孤独」にスポットを当てている作品。
もともとDCが苦手、バットマンもいけすかん奴やと思っている身からすると、このタイプのメタ入りの自己言及型のお話は十分楽しめる。サウロン、グレ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.3

賛否両論ぱっくり割れそうやけれども個人的には圧倒的賛成派。戦略的な部分や、箇所箇所杜撰すぎるところがあるが細かいところはおいておいて、全体としてとても楽しくきちんと新しいことをしていると思えた。トルー>>続きを読む

ベイウォッチ(2017年製作の映画)

3.6

もうツッコミどころしかないけれども、ロック様が楽しそうで、ザックエフロンがバカで、あの人がカメオ出演しているのが見れただけで文句はない...かな....?

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

ほんの偶然の出会いから、色々なことを話し合う中で惹かれ合い、その出会いが一生忘れられないようなものになる。ロマンチックでウィットに富んだ会話はほとんど詩篇のよう。

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

5.0

映画音楽の黎明期から、様々な天才のエピソードを交えつつ、現在に至るまでをおったドキュメンタリー。この映画の一番の主役は音楽であり、またそこに関わる全ての人々にも今までにないほどスポットを当てている。>>続きを読む

シベリヤ物語(1947年製作の映画)

3.2

1947年制作という時点で気づくべきだったが、ただのメロドラマに非ず。当時のシベリアというフロンティアがいかに素晴らしいところかを示すプロパガンダ的な要素が意外と含まれていてかなり驚いた。
なかなか早
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.3

DNAによって優劣が決められる時代、不適合者はどうやって自己を実現させられるのか。エリートの適合者に偽装して生きることで?
サスペンスの要素もたっぷりで見ていて飽きないし、自分の体って個人情報の塊やね
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.6

地獄のような戦場の中で、武器を所持しない人を殺さないという信念を貫き通すのは、狂気と思われても仕方ないかもしれない。それでもデズモンドにとっては、その信念が「大切なもの」であり、決して愛国心と背反する>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.5

何を言ってもネタバレになりそう...。少なくともナチスに関しては、必ずしも昔の出来事ではなく今も根強く残っているし現在進行形の問題なのだろうと考えさせられる。

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.8

「十二人の怒れる男」を原案とした作品群はそれぞれのお国柄を反映していて興味深い。まあ、議論してたらこうなるよなーと納得のいくことが多い日本版。しかし一方で思うのは、日本に陪審制を持ち込めばコメディにし>>続きを読む

屋根の上のバイオリン弾き(1971年製作の映画)

4.5

帝政末期のロシアの闇の中でもあまり知られていないポグロムについて描かれている。一応ユダヤ人が主人公であるということしか予備知識として持っていなかったのだが見て見て驚き。
しかし内容の重さに反して、比較
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