どーもキューブ

もらとりあむタマ子のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

脚本向井康介。監督山下 敦弘。



昨年ひっそりと公開。限定上映のニュース。昨年の某ベストテンにもランクイン(30位いないだが、、)。


今や若手映画監督の中堅どこ 山下 敦弘監督

最高傑作な不均衡なキャストながらもロックに青春に密かな人気に火がついた「リンダリンダリンダ」

地方の少年少女修学旅行に行く。夏帆の魅力をとじ込めた「天然コケッコー」

原作映画化シリーズ。記者と70年代を描いたけど私には半端だった「マイバックページ」

「苦役列車」も原作と著しく違う俳優に踊らされたような映画にみえ、結構がっくりしました。音楽もスチャダラパーのシンコ、という監督の好きなシンコさん起用。ファンだからという理由、と原作とのかけ離れ、、、。


私の中では、山下監督 どこか題材によりそいながらも監督するが、自分のフィールドに引き込む監督というより、

その題材に揺さぶられるような監督に見えます。特に「マイバックページ」からどこか不安がつのる感じ。まだまだ、本気の見えない映画監督に私は、みえますね、、、。

そんな印象のほぼ同年代の映画監督、山下監督最新作 「苦役列車」つながりの
さながら 卒業後のアイドル映画短編のような 元AKB48 前田敦子主演映画をとりあげたとのこと。



 まず不満。以下。
私は、この山下監督の余計なラストカットが非常に鼻について嫌。
このカットは、アイドルマエアツの撮影裏見たいなカットが数分うつりますが、これに監督もにこやかに出演。
せっかくたまこのポワーんとした世界観も一気に AKB48のマエアツ という存在感をだしてしまい、だいなし。監督的には、俺もうつりファンサービス的なショットなんでしょうが、、、、。

この監督の良くも、悪さもこのラストカットに
表現されてると思い、山下監督が、一番 作家性が現れず

厳しいようですが、モラトリアムやました だとおもったんですよね。

マエアツを演出してるんだぞ という余裕というか、嬉しさというか、自分が映画監督であるという傲慢な感じも感じます。それを感じます、この監督のなんか浮かない印象と私は、捉えたい。 

作家性がスパークしまくってる、同世代の熊切監督や入江監督や大根監督とくらべますと、、、。弱いかなと、、、、。
以上


ですが、、面白かったです。普通に。

いちお、モトリアム意味、学生など社会に出て一人前の人間となる事を猶予されている状態(ウィキでチェキ)

ということで 物語は、卒業後のマエアツさんが、どうやらモラトリアム的ぼーっとした、だらっとした表情を満載に魅せながら、小さな四季のエピソードで魅せてくれるスポーツ店の娘ショートショート、食事シーン多めのようなドラマアイドル映画の感じでした。

たまこスポーツ、モラトリアムの近所な短編みたいな、、、アイドルプチ映画みたいな、、。

いろんなアイドル映画あると思うんです。
相米監督の斉藤由紀「断章」
大林監督の原田ともよ「時をかける少女」
市川準監督の富田靖子「BUSU」
etc,,,。 いろいろあるけど、、、弱い。みたいな。大林監督の「so long」のPV映画のある意味傲慢な長岡映画にくらべてみても作家性は弱くみえるようなーー。という実感です。

予想と想定内な感じのドラマでありました。

マエアツさんファン、AKBファン必見です。

マエアツさんのやけに髪型が整っているのが モラトリアムにしては、しっかりしているなーーとか、

マエアツさんの魅力は充分詰まってますよ!激怒シーンも良かったですね!
漫画をよんだり、ボーっとしたり、

私は、ラスト付近のアイスを食べる表情が、素晴らしくけだるい表情をしていて必見です!暑そう。

周りのエピソード家族、スポーツ店、恋と程よく展開。隠れゲストに元祖モラトリアムアイコン富田「さみしんぼう」靖子さんが登場、ちょっと嬉しかった。




さて
たまこスポーツの日常
別名
私にとっては、、、、山下監督が、、モラトリアム という映画。
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