♪ 人間にはそれぞれ さまざま
ゆずれぬものがあり
それを守りぬくためなら戦うのが本能
豪華なキャストで贈るアクション映画第3弾!
今回は傭兵部隊《エクスペンダブルズ》に新メンバー加入!しかも、列車で要塞に突入する場面や、最新の電子機器を用いたミッションなど多種多様に亘るアクション!
これは「ま・つ・り・だ・ぜ!」
とメガ盛りのボリュームだったのですが…。
正直なところ、悪くはないけど良くもない。
なんだか凡庸な手触りの作品に仕上がっていました。
批判を承知で言うならば真面目過ぎたのでしょうね。“お祭り”というのは日常を忘れる“ハレ”の日ですから、少しくらいは逸脱しても良かったのですが、ガチガチに硬かったのです(前作はB級のノリながら見事にハジケていました)。
だから、ビッグなゲストも“お行儀”が良く。
存在感は醸し出しているものの、何となくどことなく“物足りなく”見えてしまいました。
やはり、大切なのは遊び心。
メル・ギブソンならば、某究極兵器。
ハリソン・フォードならば、某宇宙戦争。
ウェズリー・スナイプスならば、某ハンター。
アントニオ・バンデラスならば、某覆面剣士…あるいは某長靴を履いたネコ。
そんな別の作品を連想するような台詞があれば。思わず口角が上がり、本作の役柄と本人のイメージがドロドロにかき混ぜられて、出来上がるは見事なまでの大娯楽…になったと思います。いや、勿論、本作だって十分に娯楽映画なんですけども。
まあ、そんなわけで。
スタローンの真面目さが裏目に出た作品。
そう言えば彼が演じた《バーニーロス》も、本作ではツルっとヒゲを剃っていました。これも物足りなさに繋がる要因ですね。どことなく“如何わしさ”があったほうがパロディは楽しめますから。
ちなみに噂によると次回作が予定されているとか。出来ることならば“お祭り”らしく、モラルを吹き飛ばす作品に期待したいです。