＠シネ・ヌーヴォ
天性の歌声を持ちながらもヤクザの世界に生きる高校生が音楽教師と出会い、声楽家を目指す実話を基にした作品。
お涙頂戴系かと思いきやところどころコメディタッチで、感動と笑いの緩急の付け方が見事。これで胸が熱くならない人がいたら嘘だ！
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高校生を演じたイ・ジェフンは、観るたびにいい意味で裏切ってくれる俳優だ。「ただの友達？」では乙女なゲイを、「高地戦」では若くして一部隊を率いる中隊長を、「建築学概論」では奥手な建築学生を演じるなど、その幅は広い。だけどどんな役をやっても汚れなく、まっさらな印象がある。今回もヤクザだけあって口汚い言葉や乱れた服装をまといながらも、かわいらしさが残っていた。さて、次はどんな役で裏切ってくれるだろう。
