ぼぶ

インターンシップのぼぶのレビュー・感想・評価

インターンシップ(2013年製作の映画)
4.0
会社が倒産というか社長に閉められてしまい、営業職を失った失業オジサン2人が、一念発起!
人生の一発逆転を狙って、ITやネットの事なんか全然わからないけど、Googleのインターン生として正社員を目指すお話。

Google全面協力のもと、という感じなので、
もちろんGoogleの多様性を認める社風や、オリジナルのスピリット、昼寝マシーン、お洒落カフェな無料の社食、カラフルなチャリに謎の乗り物、街に溶け込む広告のバス、広大な敷地にデザイン性のある社内…と、良いところだらけな宣伝みたいにはなっているものの、それらを上手くお話に絡めてあったりするので、そんなに嫌な気にはならない。
(もちろん大変な面もあるだろうし、沢山人がいれば揉めたりもするだろうし、インターンから正社員になるのももっと大変であろうという気はするけれど)

しかし、映画自体はサイコーで、終始ニヤニヤしながら観れてしまう。本当に最後の最後までニヤニヤ出来る。
結末は読めてて良いのだ、むしろそこへの道筋と肉付きを楽しみたい感じ。

バディモノでもありつつ、分かりやすく優秀なライバルチームもありつつ、友情や恋愛に勉強と内容盛り沢山なのも良いし、各々のキャラ立ちも素敵なので、この世界観がずっと続いたらな…と思える明るさで、2時間はあっという間に過ぎる。

個人の能力の高さは当然大事だけど、チームでの結束の大切さを伝えるのはもちろん、ハメを外して遊ぶ大切さも、真摯に勉強する大切さも、情報だけでなく目の前の景色を見る大切さも、誰かを信じて話したり、心を開いたりすることの大切さも…と、それぞれの登場人物が成長していく姿を通して、生きること、特にこのIT社会の現代だからこそ、大切なことが伝わってくるのが良かった。

明るいコメディなんだけど、もっとなんだか高尚な良いお話を受け取ったような気持ちになれる。
チームがギュッとなってからの無敵感もアガるものがある。

みんな違って、みんな良いよね。
そして、いつだっていくつになったって、何かを始めるのに遅いってことはないんだ。

オンザラインのここにも記録しておこう。
ぼぶ

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