くりいし

インターステラーのくりいしのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.0
映画の中で、こんなに心がドキドキとした映像は初めてだった。

ただ映画を観ているだけなのに、僕の周りには宇宙船のアルミ材の装甲板が張られていて、薄い壁を隔てた向こうに本物の宇宙空間が広がってるような錯覚を覚えた。ワームホールも、別の銀河系も、ブラックホールもまるでデタラメの3DCGではなく、それ自身が本物であるように感じられる迫力があった。人類未開の地に今、自分は足を踏み入れている…という興奮と不安によるドキドキこそこの映画の醍醐味と言えるんじゃないだろうか。

そんなリアリティに溢れる圧巻の映像美ゆえ、あまりにも映画的すぎるストーリー展開はちょっぴりいただけなかったが、そこに深くツッコむのも野暮な気がしてきた。愛だよな、うん。どうか愛が科学的に解明されないことを祈って。
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