maki

グランド・ブダペスト・ホテルのmakiのレビュー・感想・評価

4.3
テンポが早くて、初めは誰が誰だかよくわからなかったけれど(巻き戻した)、センスの塊みたいな構図・セット・色の組み合わせなどなど、みていて飽きないし、次から次へと豪華なキャストが出てくる。
とはいえ、架空の世界の話ではあるけれど、明らかに史実をモチーフにした時代背景を映していて、コミカルに描きながらも、現実に引き戻されるラストに虚しさや儚さを感じる。

昨年はあまり映画が見れなかったけれど、比較的ホテルがなんだか印象的な作品をみたので、その流れで本作を。

去年の初めにジョジョ・ラビットを見た時、ウェス・アンダーソンに言及しているレビューを見てどんなものかと思っていたけれど、確かにと思う部分と、もう少し現実と距離をとって、ただ目で楽しむ映画としても成立している点は本作の良さのような気がする。

ただ一つだけ、若きゼロが歳を重ねた姿が、かけ離れすぎててなんだか頭が混乱。何か意図があるのかな?
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