えむえすぷらす

六月燈の三姉妹のえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

六月燈の三姉妹(2013年製作の映画)
4.6

岐阜県のアーラ映画祭で見ました。
鹿児島ふるさと映画。元は舞台劇だったものを映画化。
茶の間で物語が動く作品ですが夜の町を歩く三姉妹の長回しショットなど映画の大スクリーン前提の演出が入ったりと上手い。
穏やかな中で人間関係が描かれていて、そのやりとりの面白さはあるし、もっとこういう作品があって良いと思う。そもそも邦画で人が死んだりするサスペンス映画って案外ないと思うし、なのにそういう企画で無いと通らない現状は残念。
祭シーンは鹿児島ロケでエキストラを動員して撮られていて手間と予算をかけて最大の効果が得られる所を見極めている。そして、ここで三姉妹のキャンディーズ、振り付けも決まっていて良かったです。
今回の映画祭で最大の目玉は上映後の佐々部監督のトークショーでした。舞台裏の話が面白く書けない話も出たりと大変勉強になりました。まずは佐々部監督が惚れ込んで映画化された「ツレうつ」から見てみようかなと。