翼

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャーの翼のレビュー・感想・評価

4.4
正直に言おう、今作の評価を見誤っていた!!

映画ファンとして恥ずかしいことに、本作の初見は劇場公開のMCUシリーズに追いつく為の消化試合として集中を欠いて見ていたことを白状しておこうと思う。
改めて腰を据えて鑑賞すると、シリーズの枠に収まらない見応えの名作だったことに驚かされた。キャプテンアメリカってこんなにちゃんとしたサスペンスアクションだったっけ!??
最後にストラッカーが話す「これからはスパイでもヒーローでもなく、奇跡の時代」が示す通り、MCUフェイズ3から一気に世界観が宇宙だバースだ超能力だ〜に拡がっていく中で、地に足のついた真っ当なアクション映画として一つの集大成と言える完成度だと思う。特にナイフアクションは随一。バッキーの特殊能力がタフさと剛腕てだけで、キャップも同じく筋力と盾だけってのが逆にアクションの秀逸さを引き立てる。ぶっとい腕で振りかぶった全力パンチの重さ・痛さ。変な話、「拳で殴る」ってミサイルとか超能力の地割れとかより痛みの表現として強いんだよね。最も身近で想像し易い暴力だからだと思う。もちろんMCUはギャラクシーな規模感が魅力ではあるんだけど、こういうダイ・ハードの延長線上にあるような路線でのフェイズ1〜2の連作も見続けていたかった気持ちもある。贅沢な悩みである。


バッキー、本名ジェームズ・ブキャナン・バーンズって本編でキャップがわざわざ発言してまで教えてくれてるのに、博物館に『バッキー・バーンズ』で掘られてるの可哀想で笑える。「ブキャナン=バッキー」って、「よしお=よっちゃん」みたいなニュアンスでしょ?
博物館にでかでかと自分のキメ顔と共に『吉田のよっちゃん』って掘られてるわけでしょ。そりゃ最後あんな顔にもなるわ 笑
翼