龍星

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの龍星のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

GotG vol.3のために観直した。
トレジャーハンターのピータークイルが手に入れたオーブをきっかけに、ガモーラ、ロケット、グルート、ドラックスは行動を共にし始める。オーブの中身、それを狙う者が徐々に明らかになっていき…という話。
何回か観てるけど、彼らが何者なのかをしっかりわからせてくれる序盤の丁寧さ、徐々にそれぞれに変化と絆が生まれていく中盤の繊細さ、ガーディアンズとして手を取り合って戦う終盤の大胆さと壮大さ。引き込まれないほうが難しいまである、そのくらいこの一本でみんなが好きになれちゃう。クイルの喪失から映画が始まって、26年後まで時間が飛ぶ。やっと誰かの手を取れて、独りじゃないことを解って、喪失を乗り越えること、あの日母の手を握れなかった自分自身を、許すことが出来た彼を見て毎回泣いてしまう。ドラックスもガモーラも今作が初登場なのに、大切な人を失ってきたことがわかるし、その上で拠り所を見つけることが出来るからグッとくる。ロケットの話とヨンドゥとクイルの関係も深く語られないのは、単体で見るとちょっと消化不良だけど、伏線としてみたら許せる。
IMAXで観たからってのもあるけど、宇宙の広大さとか空の広さみたいなスケールの表現が本当にすさまじくて、それもこの作品にぐっと引き込まれる要因だと思う。あとは(ほとんど人型であるものの)きちんと宇宙人だってわかる特殊メイクもすごい。最初のクイルの逃走シーンとか、ロケットの体当たり爆破シーンとか、スローなのに躍動感が死なないシーンいっぱいあってそれも好き。
クイルのウォークマンから流れる音楽がただのBGMじゃなくて、画面に映る世界のなかでなってる音としてキャラの感情や行動のトリガー、内面の鏡になってるのも、ポップスの使い方としてうますぎる。曲の年代がクイルの母親が聴いていた年代設定に合ってるのも最高。
何度目かのvol.2もこの後観るつもりだけど、パワーストーンを持つクイルの顔結構次作のヤツに似ててびっくりした。
龍星

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