龍星

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの龍星のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

vol.3のために観返した。
ソヴリンに追われるガーディアンズを助けたのは、ピーターの父親を名乗る男エゴ。ピーターはロケットと仲違いしたままエゴの惑星へ向かうが…という話。
私にとっては、観る度に涙が出てしまう大傑作。家族というテーマを軸に、それぞれが抱えている問題に清々しいほど綺麗に(一旦)答えを出してくれる。ピーターは血の繋がった父親をついに見つけるけど、彼は同時に母親が死ぬ原因でもあって。実際には、ピーターも気づかないうちに親父としてのヨンドゥに支えられ愛されていたことに気がつく。ガモーラはその特殊な環境下で一緒にいたネビュラの心からの叫びを知って、姉妹として向き合おうとする。もっと大きく見れば、名前の通りのベビーグルートを通して家族として共にいるガーディアンズが見えてきてグッと来る。ただ、その中で素直になれなくて(傷つくことを恐れているようにも見える)ロケットがすごく浮き彫りになる。本人による言語化はされないけど、ヨンドゥのいう「お前はおれだ」が染みる。ロケットの過去に何があったのか、まだわからないからなんとも言えないけど、いつか失うくらいならみたいな感じも少し感じた。まるまる受け入れてくれる場所がガーディアンズなんだって最後のクイルとのやり取りでわかるのが好き。
前作と同じように曲がただのBGMじゃないところも好き。特にBrandy、The Chain、Father And Sonは、画面の中の世界で鳴っていてキャラの繋がりを深めていてよかった。
本当にCG使うのが上手いなって思う。最初の生物の質感とか、惑星エゴの風景で世界にグッと引き込まれる。ヨンドゥの葬式は彼を燃やす虹色の炎に加えて、銀河に広がるラヴェジャーズと彼らの色彩豊かな花火には、曲も相まってがっつり泣かされてしまった。
今作でだいぶネビュラが好きになった。
龍星

龍星