美しいものが好き!それしか信じない!という主人公の人生哲学ビシバシの前半も楽しい。ふだん手袋をしているのに(食事中まで)、恋した絵画に触れるときだけ素手で触るのがエロい。
人生の斜陽に差し掛かった紳士の頑なな面差しが崩れ始めるのは、天岩戸の奥に10年も閉じこもっていた若い美女を見出した時から。もつれた長いブロンドが海の泡から生まれ出たばかりのヴィーナスのようでそそられる。
彼女に恋をした鑑定士。同時進行で組み上がっていくオートマタは彼の分身のようだ。まるでおとぎ話のような恋の甘い気分にどっぷりひたれる。
おお、主演はバルボッサ役が有名な方でしたか。『パイレーツオブカリビアン』ではバルボッサがマイタイプでした。やっぱり声が好きだわ〜。ぶっきら棒なトコとあま〜いトコ両方見られて最高!