けんたろう

ホドロフスキーのDUNEのけんたろうのレビュー・感想・評価

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)
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息子だけは未だに目がいってるおはなし。


とんでもなく豪華で才能溢れたキャストやスタッフ。彼らを集められたことを嬉々として話すホドロフスキーじいちゃんが堪らない。
そのキャストやスタッフの豪華さには当然驚いたが、企画の産物の余りの偉大さにもまた同様に驚いた。頓挫したとはいえ、こゝまでその後の映画界に寄与していたとは。

また、皆が映画に取り憑かれていた話には、たいへん興奮した。命をかけてでもそれに費やさんとする狂気は、やはり何かを作る上では欠かせないものなんだろう。恐れ入る。

ホドロフスキーの『DUNE』
企画段階では、まさに夢のような映画。映画史に残るであろう名作が生まれるはずだっただけに、すごく悔しい。
だが、超現実主義者のホドロフスキーを拒絶した大手スタジオの連中を罵ることもできない。12時間はやはり長い。彼らも一商売人であるのだから、これはしようがなかろう。

取り敢えず、リンチ版『DUNE』の惨状を目の当たりにして元気を出したホドロフスキーが、最高に可笑しかった。