めかぽしや

パラダイス 希望のめかぽしやのレビュー・感想・評価

パラダイス 希望(2012年製作の映画)
3.7
パラダイス3部作の一つ希望。
こちらはテレサの娘、13歳のメラニーのお話し。

母テレサはケニアに行き、叔母アンナ・マリアが布教活動をいそしむ中、メラニーは青少年向けのダイエット合宿に参加する。
ずらっと並ぶ肥満児達。
何ともシュール。
運動や食事制限の厳しい中だけど
相部屋では女子トークが弾む。

そんな中、メラニーは父親ほど歳の離れた合宿所の医師に恋心を抱く。
医師も医師でメラニーに興味があり、熱い眼差しを送る。
だけど、その恋は倫理的に正しくないのは医師自身が痛いほど良く分かっている。
想いを出しては閉じ込めるの繰り返し。

メラニーの想いは募るばかり。
優しいく接していたかと思えば辛くあたる医師に戸惑い、寂しさからケニアにいる母に電話んかけるがいつも留守電。
(テレサもメラニーに何度も電話をしていたけど留守電だった)

メラニーの家庭では父親がいないので、歳の離れた医師に惹かれるのは当然な成り行きだと思う。
自分を綺麗に見せようと化粧する姿は甲斐甲斐しく、背伸びしたい気持ちも良く分かる。

医師は医師で葛藤との戦い。
ある自慰行動は滑稽だったけど、切なさも強く感じた。

メラニーにとって、この合宿はパラダイスだったのだろうか。
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