千年女優

7番房の奇跡の千年女優のレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2013年製作の映画)
3.0
知的障害を抱えるシングルファザーで、しっかり者の6歳の娘イェスンと仲睦まじい生活を送るイ・ヨング。娘が欲しがっていたセーラームーンの鞄を持つ少女に連れられて路地裏に訪れたところ事故で少女が亡くなり、あらぬことに誘拐殺人犯として投獄された彼が、収監された7番房の囚人の協力で娘と過ごす日々を描いたドラマ映画です。

ハートウォーミングなコメディドラマを持ち味にする韓国人監督イ・フォンギョンが、様々な役を起用にこなすリュ・スンリョン主演で制作した2013年公開作品で、愛くるしいカル・ソウォンの演技もあって公開するや観客からの感動の声を集めて当時の韓国映画史上で歴代三位となる観客動員数を記録。その年の国内の映画賞を席巻しました。

『アイ・アム・サム』の下地に『ショーシャンクの空に』を重ね、さらにはあの賛否両論映画の代表格の要素も連ねる物語で、キャスティングや音楽も含めた映画の持つ数々の要素を総動員して観客の心を揺さぶりにかかります。過剰な足し算と掛け算に見合うほどの相乗効果は得られませんが、少なくとも何かしかは心に訴えかける一作です。
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