ルーク・ スカイウォーカーが失踪。
銀河の均衡を保つために彼の行方を追うレイアは、レジスタンスのパイロットを砂漠の惑星へと送る。
そこにファースト・オーダー、そしてダース・ベイダーを彷彿させるマスク姿の男が現れて・・・
才人J.J.エイブラムスによる、シリーズ全体としては、エピソード7に該当する『スター・ウォーズ』新3部作の第1弾。
新たな主人公となる、家族を知らず、砂漠の惑星で孤独に暮らすヒロイン=レイを中心に、彼女に協力するストームトルーパーの脱走兵フィンや、銀河宇宙の支配をたくらむファースト・オーダー軍の、謎の黒衣の騎士カイロ・レン、そして、お馴染みのハン・ソロにチューバッカ、レイア姫にルークといった、前シリーズからの登場人物が入り乱れての、胸躍る大活劇。
冒頭、スター・ウォーズシリーズお得意の手前から奥に流れるテロップから始まり、スターデストロイヤーから今回の主人公?フィンが逃げ出す場面から始まります。
ディズニーに移籍して、脚本など心配していたのだけれど、杞憂でしたね。
十分今までのスター・ウォーズの続編にふさわしい内容だった。
少なくとも旧三部作には目を通して置きたいところだが、さほど難解な話ではないので人物や事実関係だけ知っていれば大丈夫かな。
全体的なストーリー構成としては、EP4,5をなぞったものとなっています。
敵の中核は仮面の男カイロ・レン、ダースベイダーの遺志を受け継ぐつもりの男のようです。
ラスボスらしき男は今回は直接登場せず、映像のみの登場でした。
スター・ウォーズの魅力はその壮大なストーリーと相まって大きなスケール感のある映像シーンです。
ガンアクション、宇宙船同士のチェイスシーン、剣劇、などなど、多くのアクションシーンを宇宙の雄大な背景をバックに繰り広げられていくシーンは見ごたえがあります。
とはいえ、映像技術は最先端なのに映画全体から漂う「少し古い映画を観ている」感じ。
これによってエピソード6から直接繋がっているように思え、正当な続編感に満足しました。
そして、スター・ウォーズの象徴でもある、ミレニアム・ファルコン大活躍。
フォースも覚醒します。
ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、マーク・ハミルは懐かしいけど、やっぱり年とったね。
ただ、肝心のカイロ・レンが色々ダメすぎ。
最初の方こそレーザーをフォースで止めておっと思ったが、あとはライトセーバー戦、ど素人を相手にして彼らを圧倒できない弱さ、ダースベイダーに精神的に依存する弱さ、いいたくないが素面の間抜けな感じと期待はずれ。
しかし、「ファースト・オーダー」の成り立ちや、ルークとカイロ・レンの間に結局のところ何があったのかなど、興味深い話が連発。
この銀河の物語は、主人公たちの世代、その親たちの世代、そしてその子供たちの世代の3世代を描く大河として、この後の物語がさらに楽しみです。