こぅ

赤×ピンクのこぅのレビュー・感想・評価

赤×ピンク(2014年製作の映画)
4.0
桜庭一樹原作、坂本浩一監督による、
【青春・ガールズ・アクション】。

赤(大人)× ピンク(少女)

過去にジャパニーズ女子アクションをナメて鑑賞スルーして
いたが、フォロワーさんを機に再起動。

主要2人、皐月(芳賀優里亜 27)とミーコ(水崎綾女 25)
に千夏(多田あさみ)とまゆ(小池里奈)を加えた初代4人[ガールズブラッド]の格闘技ショー(金網リング)
が舞台で、小池以外のアクションは中々堂に入っていた。
モーションがスピーディ。カット割に頼った【誤魔化し感】
も然程感じなかった(スローは多用)。
良くある海外作品みたいな【ワイヤー】を使わなかったのも
大事な拘りで高ポイント‼︎
が、良く観察すると芳賀に関しては恐らくスタントマンが
いた⁉︎っぽいのは減点。
全般的に打撃よりも喰らっ後の吹っ飛び方のが尋常じゃ
無かったのはご愛敬。効果音と劇伴はチープ。

折角、芳賀と多田の【レズ】(2回も)入れたのに芳賀の
度胸決めた【全裸披露】に対し、多田は、全裸ながらギリギリ
見せないのは、不自然で残念(監督も口説けなかったのか⁉︎)。

個人的には引き締まったスリム芳賀よりも【ムチムチ系】
な水崎(金髪ウィッグ&SMコスチューム)と多田(チャイナ
ドレス)のがタイプ。

脚本は、予定調和だが緩急も有り、女性ファイター各々の過去
(悩み)も掘り下げている。

訳あり一員千夏は、卑劣な旦那乱丸から逃げて来て仲間に
なった唯一の人妻で、その繋がりで抗争展開を膨らませて
いる。そのクズ旦那、乱丸を演じた榊 英雄が中々ハマって
いた。

脇には、トレーナー役に品川。終盤で頼りになる社長役に
山口祥行が扮している。

解散すると決めた社長をミーコが唆した弱み(裏の顔)が
面白い。

クライマックスの分かり切った対決前は少々間延び感が
あった、、

が、いざ【ガールズブラッドvs安藤一門】の三本勝負が
幕を開けると熱い‼︎
一戦目、負けると分かっていても立ち上がるまゆの不屈の
ファイトには拍手。
二戦目、ミーコvs亮子は、やはり見応えがあった。
トリは、皐月vs千夏で、恋愛感情も持つ因縁の対決だ。

ベタでも必須な展開で、確実に盛り上げてくれた。


ラストもしっかり主役立てて締めるのも加点。


*アクションが一番本格的だった MVP は、敵陣の亮子 役
(本名不明)だった。
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