ぶちょおファンク

ダラス・バイヤーズクラブのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2.5 中盤★2.5 終盤★3

実在した人物を演じるが上で痩せたり太ったりするのは一般人の感覚からすれば凄いコトではあるけど、
“役者”という職業(同じくボクサーとかも)、特に現役バリバリの一流ともあれば当たり前のコトなので感心はしますがあまり評価しない主義です。

主人公ロンの行動がアメリカでのAIDSへの医薬品、ひいては諸々の病気の未承認治療薬に関しての問題提起をしてとても意義のあるもの、あったもの(だろう)という事実はもちろん評価しますが、映画としてはイマイチ話しに乗り切れませんでした。

テキサス魂なのか?ダラス魂なのか?カウボーイ魂なのか?
どんな困難な問題も振り落とされずにしがみつき戦うロンの姿勢は、
ロデオと人生を表していてスゴく泥臭くて良いと思うんですが、
どうにもロンのキャラに感情移入出来ず、
ヒーローとしてもアンチヒーローとしてもイマイチどちらにも振り切れていない印象で、
まあ実在した人物なんで仕方ないかもですが、
基本はノンフィクションとは言えそこは映画というエンタメのフィクション、完全な嘘はいけませんが、キャラの描き方、エピソードの見せ方でもっと魅力ある人物に描けたのでは?
監督や脚本家の手腕、手法が自分のセンスとは合わなかったかな。

最近観たマコノヒー主演の『追憶の森』では日本が舞台で、本作でも少し日本が出て来ますが、たどたどしい日本語の日本人(ちゃんと日本人かもですが)でちょっとガッカリ。

2017年155本目