冒頭、失神から目覚めた、路上に仰向けに倒れた男(グレッグ・グランバーグ)。立ち上がった視界に入るのは噴煙、逃げ惑う人々というあの9.11を思い出させる情景。そして、高所へ銃を向けて撃ち続ける兵士たち、軍のヘリが高層ビルによじ登る巨大蜘蛛と交戦！そして、タイトル画面の後、ストーリーは12時間前へと遡る。
害虫駆除業者のオッサンがロサンゼルスに出現した巨大蜘蛛と対峙！というストレートな一作。問題の蜘蛛は軍の秘密研究の産物であり、病院に運び込まれた遺体に潜伏。たまたま居合わせた主人公、院長から蜘蛛の駆除を請け負う。
追跡してきた軍の部隊からは邪魔者扱い、指揮官(「ツイン・ピークス」でローラの父役、レイ・ワイズ)にすげなく扱われながらも時間が経つにつれて成長していく蜘蛛を病院の警備員とバディ結成して追いかける。
話はテンポよく進み、この手の映画では夜の闇の中で一部だけ垣間見させたりてなのありがちだけど、本作では昼の公園を駆け抜けて憩う人々を次々と捕食したり、巨大蜘蛛、全身出し惜しみなしの堂々の大暴れ。
数々のホラー映画でお馴染みリン・シェイ、犠牲者中にロイド・カウフマン監督がと、ちょい役にも、この手の映画好きのボンクラの心をくすぐる。あとヒロイン、当初はツンツン対応な軍の女性兵士役クレア・クレイマー、映画「チアーズ！」に出てたんね。
この数日、なぜか、巨大猪の「ボア」、首長竜と翼竜の「恐竜・怪鳥の伝説」と巨大生物もの視聴が続く中、本作が頭ひとつ以上、出来がよかったのでこのスコア。
