みかぽん

オール・イズ・ロスト 最後の手紙のみかぽんのレビュー・感想・評価

3.8
オール・イズ・ロストは、まさに題名通りの映画。ジワる追い詰められ感で、マジ背中に変な汗がジトりまくる😓(って平時なら爽やかな海上物語のはずなんでしょうが…)

ことの発端は、何処かの船から落下したらしき長方形のコンテナ。これがインド洋に浮かぶ主人公のヨットにドーンと直当たりし、のんびり昼寝していた彼が目覚めるとすでに船内は浸水中。
まぁ言ってみれば貰い事故なんですが、結果として生命線となるエンジンは勿論、通信機器までもが水没で全滅。であっても、主人公は慌てることなく、まるで外科の医師のように致命傷となる受傷箇所を手術して保護。溜まった水を抜き、現状回復に努めた上で、起こりうるリスクも事前予測して対応し、更なる悪化を回避。と、かように最善策を次々に取り続けます。

しかし無慈悲にも天候は悪化し、主人公は生命維持に繋がる可能性を、これでもか、これでもか、と手放す状況に追い詰められて行くんですよ😩😩。

独りぼっちでそれに耐える主人公。しかし見届ける側の私は画面の前でパニック状態。わあぁぁ〜💦なにそれ前より酷いじゃん😫ええぇぇ〜、うっそでしょおぉ、、お願いだからもうやめたげてぇ…🥶🥶と寡黙な主人公に代わり、止めどなく喋る喋る(まじウザい。自宅鑑賞でホントに良かった⤵︎⤵︎)

手負いの状況に自然の脅威は容赦なく、頼りの装備もアテにならず、最善を尽しても限界はジワジワと迫り。
最初から最後まで大袈裟感はなく、ただ淡々と、起こりうる状況が実際に起こり、ありがちな劇的回復や奇跡の物語はなく、希望は簡単に踏みにじられる。でもそれがまたリアルな肌感覚でヒリヒリ我が身にし滲み入るんですよ💦
なので最後の最後に現れた暗闇の中の光も、それに伴う主人公の捨身の行動も、それで得た最後の結果も、。果たして現実なのか、あるいは心身の限界を迎えた主人公の錯乱、最後に見た希望の夢かの区別すらもはやつかないワタシ。。
そりゃ勿論、前者としたいんだけど😭、、。皆さんはどう結論されたのかしら。
みかぽん

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