「殿はお人好し過ぎるのです。」
八代将軍徳川吉宗の時代、大行列を組んで江戸に出仕させた参勤交代。
これは、全国の大名にとって苦行でした。
一年おきとはいえ、費用は莫大にかかり、妻子は江戸屋敷に住まわせ、いわば人質にされたのです。
徳川幕府としては、各藩の反乱を抑え、忠誠を確認したかったのでした。
1735年、福島県いわき市での大名もいま、10日間の参勤交代が終わり帰って来ました。
ここの藩主は人柄がよく、皆に親しまれる藩主でしたが、一つ弱点がありました。それは、閉所恐怖症だったのです。
金山が出たとの疑いにより、資金を費やした参勤交代をまたしなくてはならなくなりました。
いつもは8日かかる参勤交代を5日という超高速でしなくては、藩は潰れてしまいます。
金なし、人なし、時間なし。
そんな中で参勤交代を成り立てようとする田舎のお人好し藩主がコメディタッチで描かれます。
時代劇として身構えてみると、たくさんのツッコミから、話に入っていけないかもしれませんが、時代劇コメディと思ってみると、とても楽しい映画になっています。
脚本や演出のところどころに遊び心が見られれ、肩肘張らずに見られる映画です。
江戸時代が身近に感じる、気楽に見られるコメディ映画です。
「エッサ、コラさ
エッサ、コラサァ…。」
…深田恭子は可愛いだけ…