このレビューはネタバレを含みます
escape from tomorrow.(明日からの脱出)
ディ○ニーランド行ったら、今日を終えたくない気持ちになるのはよくわかる。
「夢の国で醸し出される父親の性欲」という生々しいキモさ。虚偽的とはいえファンタジーな世界と、生臭い親父の妄想の食い合わせが悪すぎて生理的嫌悪感を煽る煽る。
またこのオヤジの不可抗力です〜みたいなスタンスがうざいこと。「自分は父親としての責務を全うしてるのに、クビにする上司も、感謝してくれない妻も、生意気な息子も、誘ってくるオバハンも、都合のいい女の子も、みんなが悪くて俺はかわいそうだ〜！」って被害者ヅラしてすましてる感じが一番イラッとすんだぞオラ！そーいった意味ではスカッとするエンディング。
社会も家庭もうまくいかないオヤジのストレスからくる現実逃避的な妄想を、モノクロームのファンタジーの不気味さにリンクさせた世界観はまぁ合ってはいる。だからといって面白いかは別問題ね。
無許可撮影ってことでキャラクターもアトラクションも実名バンバン使うので、夢と疲労との間で揺れるあの世界を捉えた稀有な作品であることは間違いない。と、ディズニーラ○ドを利用する一市民として記録しておこうと思う。
