とし

幕末高校生のとしのレビュー・感想・評価

幕末高校生(2014年製作の映画)
2.0
眉村卓の短編小説『名残の雪』を原案とした歴史物作品ですねー。

高校で歴史を教えている教師・川辺未香子は、ふとした事で3人の生徒と一緒にタイムスリップしてしまう。行き先は幕末で、勝海舟による江戸城の無血開城の数日前。偶然、勝に出会った未香子は、自分達がタイムスリップした事で歴史が変わってしまった事を知る。このままでは未香子達がいた未来は無くなってしまうかも知れない…。

という内容なんですが。大きな声で言いたい。「何で、こーなったの?!」と。

まず…画像がセピア色風というか何というか…。恐らく、時代の古さを表現しようとしているのだと思いますが、不自然極まりない。もう、一度気になっちゃうとイラッとしてしょうがないんですよ。

そして、主人公の高校教師が、ウザい。いたよね、こんな…ただ教科書読むだけのつまらない授業する先生。全く興味沸かないから、勉強しようって気にならないの。そして、生徒の事を考えてます…みたいな顔して、マニュアル通りの『仕事としての教師』をする先生。演技なのかどうかは分かりませんが、まさにそんな感じなので、とてもこの主人公に感情移入出来ませーん!あと、どーでもいいけど、映画のタイトル…『幕末高校生』というより、『幕末無能高校教師』だよね?!

個人的なイメージなのですが、佐藤浩市が西郷のイメージじゃないんですよねぇ…。

それに、江戸城無血開城する前に未香子達が未来に帰っちゃうのも、盛り上がらない理由の一つ。普通、タイムスリップした人達が活躍したお陰で歴史が元通りになり、それを見届けてから感動の別れがあって未来に帰る…ってのがセオリーでしょ!!


あとは、ツッコミを少々。

高校生の男の子が、同じくタイムスリップした女の子を見つけ出そうとして、車の発煙筒を使って火事が発生したように見せかけていましたが…江戸時代は火つけは大罪だからね?市中引き回しのうえ、火あぶりで死刑だからね(笑)?

ゴセイレッド…じゃない、高校生の慎太郎、何で帰る気になったんだろう?そのまま残った方が、幸せだったかもよ?

タイムスリップのキーとなるアイテムがスマホなんですが。よく電池もつなぁ。江戸にきてから、4日経っても、まだ動いてるよ(いや、最初に未香子と再会した時、3日前に江戸に来たって言ってたから、7日は経っている計算だよな…)?私のiPhoneなんか、半日ぐらいしかもたないのに(←それはゲームのし過ぎ)!

最後の方、未香子達…また現代の服でウロウロしてるけど、もう江戸の人は気にならないの?来た時は、役人に逮捕されてたのに…。

タイムスリップした時、行きはみんな到着時間バラバラだったのに、帰りはみんな一緒なのー?不思議!!
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