亘

愛しのゴーストの亘のレビュー・感想・評価

愛しのゴースト(2013年製作の映画)
3.0
マークと仲間達が戦場から故郷の村に戻ると村人の様子がおかしい。マークの妻ナークが幽霊らしいのである。彼らは村から逃げようとするが、 そのうち幽霊はナーク以外の人物なんじゃないかと疑い始める。タイで興業収入1位を記録したラブコメホラー。

タイの古典的怪談をコメディタッチにした作品で、タイの知識があった方がより楽しめるように思った。ホラーベースにコメディとラブストーリーを盛り込んでるけど割合的にはホラー40% コメディ40% ラブコメ20%に感じた。でもホラーはそんな怖くなくてホラー嫌いの自分でも見られた。

[ナークを人間だと信じるマーク]と[ナークを幽霊だと信じるそれ以外]に分かれていて村から逃げようにも一筋縄では行かない。そこのやり取りはコミカルで、一方ナークがことあるごとに冷たい眼差しで見つめてくるのはホラー、そのバランスが良かったように思う。中盤幽霊疑惑が別の人に移ってラーが強調されるけどそこでもしっかりコメディ要素があるし、しかも伏線回収もしっかりして想像以上に楽しめた。

ラストは深い愛の話で思いがけず感動した。原作が昔話だから脚本に多少無理があるのは確かだけど、恐怖あり笑いあり感動ありの良作だった。

印象に残ったシーン:誰が幽霊か判明するシーン。マークとナークが寺院で話すシーン。
亘