御影LIN

パージの御影LINのネタバレレビュー・内容・結末

パージ(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

R15+
だいぶ昔に見たので思い出しながら。
再視聴の際にまた更新します。

年に一晩だけ人を×すことが合法になる。
(×人だけでなく全ての犯罪が合法)
ありそうでなかった魅力的な世界観。

私は仮面フェチでもあるので
襲いに来る人が被っている
仮面デザインを見るだけでも楽しかった。

侵入されないよう厳重にセキュリティを敷く。
テレビではセキュリティ会社のCMばかり。

そういった細かい描写で
物語の中へ引き込んでいく構成。

パージという一つの設定だけで
人間はどんな風に反応するのか
何パターンも想像を楽しむことができるし
頭の中の二次創作にも一役買う。
アイデアのみでも絶賛したい映画です。

他レビューを見ていると
あまり評価されていませんが
内容それ自体も私はすごく面白かった。

家に一人招き入れたことによる大混乱。
人間ドラマも面白いですし、
真剣になって戦う様子も見もの。

なんでこんな話になったの?
何が言いたかったの?と
なりがちな展開なのかなとは思いますが
だからこそ感情移入しすぎず見れて
純粋に楽しむことができました。

極限の状態でも、理性ある人間であろうと
強くなる瞬間の描写が私は好きです。

再視聴 2022年8月27日
よく覚えていなかったオチまでしっかりと見ました。
ラストまで見るとやはり伏線回収があってさらに面白かった。
娘や息子が(なんでそこでそんなことをするんだ)ということを続けまくるし、親も親でしっかりと見張ってなければならないセキュリティーの解除ボタンがある部屋を空けたりなど、視聴している側としてはストレスやフラストレーションが溜まってしまって全体的な評価が低いのかなと思いました。
しかしあのような状況になったときに判断力を失って悪い方向へ転がっていってしまうのもありそうな話。そういう意味で全体的な完成度は高いと思いますし、やっぱり好きでした。
高度な教育を受けていると自分で言っているパージをしに来た金髪の男の子、そういう学歴があって勉強ができるタイプの人間は、若くして思想に取りつかれやすい気がするので設定にもリアリティーがあるなと。
御影LIN

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