このレビューはネタバレを含みます
難しいことはなく、気楽に楽しめました。
居そうで居なかった、美少女ドールの殺人鬼。
ビジュアルがとっても可愛くて、少女特有のAラインワンピースに、長ナイフが良く似合っていました。
ケイディと並ぶことによって、より人形としてのぎこちない動きが際立っていました。
人類が持つべき倫理観を、持たずして襲ってくるという点も恐怖ですが、ペアになった対象に心理的依存を促せる能力を持っているドールというのも、なかなかホラーとして優秀ですよね。
ミーガンのホラー的な見せ場はすごく良くできていて、見ていて楽しいシーンがたくさんあります。
ホラーやドールが好きな人はきっと楽しめるはず。
ただ…ストーリーとしては、主人公であるケイディの心理描写は置いてけぼり、かな。
ジェマとミーガンの対峙シーンに時間をかけているため、終盤が急展開に感じられるかも、とは思いました。…でも、そこらへんはおまけくらいにして見るべきかなぁとも思いました。
やっぱり、ミーガンの奇妙さと可愛さを良く見たいと思うし、実際によく見せてくれた映画なので、個人的には大満足です。
ミーガンを見た後にドールホラーの事を考えていると…、チャッキーは思っている以上に良く作られた作品なんだなぁと思い返しました。
ミーガンはAIの成長という部分が、異常な庇護欲と結びつく関連性が想像しにくい。
チャッキーは殺人鬼が取り憑いた人形なので、殺人の動機付けに違和感がないのですよね。
でも…、チャッキーは可愛く無いからなぁ。笑
どっちのフィギュア欲しい?と言われたら、迷わずミーガンを選びます。
とにかく、見終わった後にご機嫌になった映画でした。