ひでやん

チョコレートドーナツのひでやんのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.8
母親は薬に浸かり夜中まで大音量の音楽をかけ、男と外を出歩き、ダウン症のマルコに対して愛情を注がずネグレクト。

血の繋がっていないルディとポールはマルコに愛情を注ぐが、二人は同性愛。

愛のない母親より、愛のある二人のパパと暮らす方がマルコにとって幸せ。どれだけ愛情を注いでも、同性愛の二人は母親に勝てない…。

マルコが帰りたい場所はそこじゃない…
帰る場所を探して一人さまようマルコ。
悔しいが、悲しいが、どうにもできないはがゆさが残る。

父親と母親と子供の幸せな家庭もあるが、ルディとポールとマルコの三人のような幸せな形もある。マイノリティに対する世の中の偏見があっても、子供にとって必要なのは愛情ですね。はあ、と溜め息をついたラストだった。
ひでやん

ひでやん