とし

オスカー・ワイルドの カンタベリー城と秘密の扉のとしのレビュー・感想・評価

3.0
童話『幸福の王子』の作者で有名なオスカー・ワイルド原作の小説をアレンジした、テレビ映画です。

もうすぐ10歳になる少年・ポールは臆病で心配性。そんな彼を心配した両親は、ドクターに相談を持ちかける。ドクターは、彼の性格を直すには家族の協力が必要だと答え、ポールの父は休暇を取りスコットランドにあるカンタベリー城へ家族で泊まりがけの旅行を企画する。本当は、カンタベリー城を買い取り、ゴルフ場にする計画で…その下見と打ち合わせを兼ねての旅行であったが、家族にはその事は伏せておいた。カンタベリー城には、呪いで430年もの間…この世に留まっている幽霊サイモン卿がおり、最初は怖がっていたポールだったが次第に仲良くなっていく。ポールはこの変わった友人の為…呪いを解こうと決意、行動を開始した! といった内容です。

メインの人物として幽霊が出てきますが、ホラーって程、怖くは無い(後半に出て来るサイモン卿のミイラは少しだけ不気味)です。家族で一緒に楽しめる作品だと思いますよー!

しかし、地下墓地があるような城に、よく泊まるなぁ。こんな土地買い取って、城を潰してゴルフ場にしたら…そのうち陥没しそうな…。

最後、成仏するのだけれど、その描写がアッサリし過ぎていて、「あれ?もう成仏したの?」って感じ。天に昇っていく途中、実は先に死んだ恋人が待っていて、手を繋いで仲良く昇天…って描写あると良かったのにな。

…で、タイトルの『秘密の扉』って、何(笑)?
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