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フルートベール駅でのolnのレビュー・感想・評価

フルートベール駅で(2013年製作の映画)
3.8
2009年に起きた実際の事件をベースにした作品です。
服役経験があり、売人だった過去と決別しようと足掻くオスカーですが、現実は厳しく思い通りにいきません。
娘もいる、家賃の支払いもある、母親の誕生祝いも、、金が要るのに遅刻癖のせいで職も失い、それでもなんとか現状を打開しようと前を向きます。

画面に映るのは、上手くいかなくても互いに手を取り合い、共に歩もうとする家族や仲間の姿。
一時は愛想を尽かしたものの、すっかり改心し、変わろうとしている息子の身を案じ、母親が良かれと思って提言したことが、思わぬ事態の引き金となります。

好きな曲ではありませんが、回想シーンの直前でかかる"Wen My Niggaz Free"が刺さります。
※スペルミスではありません。

Where is Daddy ?
ごくありふれた何処にでもある光景が、少しのボタンの掛け違いで踏みにじられ、一瞬で崩れ落ちていく。
根強い人種差別、アメリカの闇を感じる作品です。
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