吉田ジャスティスカツヲ

ジュラシック・ワールドの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
4.9
【巨大企業の四度目の不祥事】

パシフィックリムの時にも同じことを思ったのですが…
作り手が【無いものを有ると本気で信じて、真顔で真面目に好きなモンを作ると、それは確かに存在する】のですね。


モノレールに乗って木製の門を潜る時の音楽。
ホテルのベランダの窓を開けた瞬間の音楽。
などなど。

VHS擦り切れるほど一作目を観た私は、一作目のオマージュをいくつも出してくれる度に目頭があつくなりました。


【インドミナスレックス】
それは最早、恐竜🦕ではなくて怪獣🦖
多数の動物の長所を組み込んで作られた恐竜(ってかもう怪獣)に私は最初こそ抵抗がありました。
って言いますのも【強さのインフレが過ぎると冷めるぜ⤵︎と思った】からです。

しかし、産まれてから今まで塀を出たことなく、他の生物も今しがた自分で殺した兄弟しか見たことがない。
他者を食べたいから殺すのでなく【コミュニケーションの一環で殺すようなサイコパス野郎】と付け加えて考えると悪役として魅力的に思えてきたからです。


減点要素は二つあります。

一つ目はラプトル(四姉妹)が日和らないで欲しかったこと。
首輪付けられてても、どこかで寝首を掻こうと考えているのがヤツらなんです。きっと。

二つ目は子供2人の怖がり度合いが足りない。
【一作目の姉弟:ティム&レックスの怖がりかたこそが100点でありまして】
…それこそ正に初めてジュラシックパークを観た時の、私自身の表情だったのです。