アスペルガー症候群のシモン18歳。お兄ちゃんと宇宙と数字が好き。独自のルールの中で規則正しく生きている。ルールが乱れるとドラム缶に閉じこもり妄想の宇宙旅へ行ってしまう。兄とその彼女と3人で暮らしていたが、シモンのルールについていけず、彼女は出て行ってしまう。シモンは大好きなお兄ちゃんの恋人探しに奮闘する。
アスペルガー症候群のシモンは赤と青が好きなので、カラフルポップな映像やかわいいインテリアに囲まれてとってもキュートにアスペルガー症候群の特徴や独自のルールが描かれている。
シモンが最終的に兄の恋人にと選んだイェニファーは、触ってはダメって言われてるシモンに平気で触るし、アスペルガー症候群だからという先入観をもって察さない。
どんな相手にも最低限のルールはあると思うけど、先入観なしに、気持ちで接すると伝わるもんだなって思う。アスペルガー症候群の人と接することは今までの人生でほとんどなかったけど、そんなに気張らなくてよいのかなって。同じ人なんだし、気持ちが心があれば、そんな壁は全然乗り越えられる。
人が人に心を開くの意外とシンプルな事。
そんなことを考えさせらて、最後にはぽろっと涙も・・
シモンのことが好きになる。
人と会話したくなる。
胸の奥がきゅーんと温かくなって、誰かに会いたくなる。
シンプルだけど、とっても心温まるお話。
