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インサイド・ヘッドの10000lyfhのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
3.5
人間の脳内に擬人化された 5つの感情(喜び、悲しみ、怒り、嫌悪、恐れ)が存在し、その人の感情をコントロールしているという設定で、ミネソタからサンフランシスコに移住しホームシックに罹った 11歳少女の元気を、感情たちが格闘し協同して取り戻す。イマジネーション豊かであると同時に、科学的裏付けも感じさせ(脳科学や心理学の専門家が協力していそう)、観ていてとても納得。改めて思い知らされたのは、これら 5つの感情のうち、「喜び」以外の 4つは通常、ネガティヴなものと認識されているが、人間の精神が正常に機能するために必要不可欠ということ。「悲しみ」が寄り添ったことで、主人公の少女が、ミネソタへの長距離バスを降りる決意をしたことが象徴的。喜びの記憶に悲しみがブレンドされることが、新環境への適応に繋がるということか。他にも、幼少期の記憶の薄れ方、夢、潜在意識、抽象概念などが具現化され、笑ったりワカルー!だったり、楽しみながら、思考や感情について、新たな視野をもたらしてくれた
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